みかん先生のレオパ講座
レオパ

レオパの足先や尻尾の先に脱皮の皮が残っている場合の対処法【飼育の疑問】

この記事では

アイコン名を入力

レオパの足の先に少し白い皮が残ってるけど、どうすればいいの?

アイコン名を入力

レオパの脱皮の皮が少し残ってるみたい。放っておくとどうなるの?

といった疑問がある方に向けて解説していきたいと思います。

結論

足先や尻尾の先等に脱皮の皮が残ってしまった場合は脱皮不全と言われる脱皮が失敗してしまった状態ですので、自身で剥く様子が見られない場合、飼い主が残った皮を取り除く必要があります。

もし取り除かなければ、残った皮が身体を圧迫して、血流が止まってしまうことで壊死を起こし、指や尻尾が取れる事態につながる恐れがあります。

残った皮の取り除き方

基本的には皮を取り除く前にレオパを温浴、もしくは高湿度の状態の場所に移動させます。

一番手軽なのは飼育容器内に霧吹きを行い、一時的に湿度を70~80%前後まで上げ、30分ほど置いておくのが良いでしょう。

そうすることで、脱皮の皮が柔らかくなり、取り除きやすくなります。

次に取り除く場合ですが、生後6ヶ月までのレオパは成長段階のため身体が弱くデリケートな面があるので、濡らした綿棒を使って優しく擦って剥いていくようにしましょう。

生後6ヶ月以上のレオパであれば、成長し身体が丈夫になっているので、爪を使って剥いてしまう方が簡単です。

脱皮の皮は柔らかい状態であればあるほど剝きやすいです。剥く事に時間をかけると、乾燥してしまい剝きにくくなってしまうので、素早く剥くのがコツです。

レオパは身体が小さいこともあり、少しの事で怪我などをしてしまいそうですが、意外と丈夫ですので、ササッと剥いてあげましょう。

脱皮の補助に時間をかけてしまう事によるストレスはレオパへのダメージになります。

脱皮不全はなぜ起こるのか

脱皮不全の理由は様々ですが、一番の理由として考えられるのは、脱皮時に湿度が十分では無かった場合でしょう。

脱皮の皮は湿度によって状態が変化します。湿度が高ければ柔軟性がある柔らかい皮になり、逆に湿度が低く乾燥しているような状態だと、柔軟性が失われ、パリパリとした皮になります。

柔軟性のない脱皮殻を脱皮しようとすると、途中で千切れやすく、結果として指先などに皮が残ってしまうのです。

通常レオパの飼育での湿度は50%~60%前後は良いとされていますが、身体が白くなり、脱皮の前兆が見られた場合は脱皮が終わるまで通常より10%UP(60%~70%)で飼育した方が安心です。

また、脱皮不全は脱皮皮が白色なので、脱皮後に身体を確認すれば発見しやすいです。脱皮後は身体を確認し、早期発見する事で、重度化する前に対処することが出来るでしょう。

日本でのレオパの湿度管理

このグラフを見て分かるように日本での平均湿度は一年を通して40%以上あり、年中を通して特に対策をしなくてもレオパの適切な飼育湿度の範囲内に収まる場合がほとんどです。

しかし冬場はレオパの飼育温度を保つために使用するパネルヒーター暖突などはその特性上乾燥を促しやすく、結果として飼育容器内は外の環境と比べ、乾燥しやすくなります。

夏場はウェットシェルターに水を入れ、パネルヒーター単独使用の場合が多く問題にはなりません。

しかし冬場は飼育温度を維持するため暖突とパネルヒーターを併用し、温度を維持するためにウェットシェルターに水を入れない場合もあると思います。その場合は他の手段で加湿する必要があるでしょう。

湿度管理の便利アイテム

通常の湿度計の他に最近発売された物でスマートフォンと連動させる事で温度、湿度を24hグラフ化し、監視出来る温度計が発売されています。

↑温湿度計の画面

グラフ化以外にも設定温度・湿度の範囲を外れた場合スマートフォンにアラートを出すように設定したりも出来るため、とても便利だと思います。

またアレクサなどのスマートホーム機器と連動させれば、出先からでも温湿度をリアルタイムで確認出来るようになります。

価格は通常の温湿度計と比べれば割高に感じますが、性能・機能を考えれば決して高い買い物ではないと思います。

まとめ

脱皮不全はレオパの陥る不調で割と発生しやすいものです。

ですが適切に対処を行えば、壊死など重度化することなく治す事が出来るので、日頃(特に脱皮後)はレオパの観察を行って残った脱皮殻がないかを確認し、あった場合は剥いてあげましょう。

今回は以上です。少しでも皆様の参考になれれば幸いです。