みかん先生のレオパ講座
レオパ

ヒョウモントカゲモドキの飼育適温って何度なの?【飼育の疑問】

こんにちはfhsnsqzです。

皆さんはヒョウモントカゲモドキを何度で飼育されていますか?
26度の人も居れば、28度、30度、32度と、様々な温度で飼育されていると思います。

今回はそんなヒョウモントカゲモドキの飼育適温は一体何度なのか、という事を考えていきたいと思います。

野生化のヒョウモントカゲモドキ

Wikipediaから引用すると、ヒョウモントカゲモドキは原生種アフガニスタン南部~東部、インド北西部、北部を覗いたパキスタンで生息しているようです。

パキスタンの南部にあるカラチと呼ばれる地域での温度を確認してみます。

カラチの年間平均気温(NOAA)

このデータによれば活動期の4~10月の温度は最低気温が22度以上ある事がわかります。

最高気温は33度程ありますが、日中の気温であり、夜行性であるレオパはこの時間は温度の低くなっている岩陰等でひっそりとしていると思われます。

このデータから考えると、野生のレオパが活動する際の気温は大体27度前後であると考えられます。

繁殖個体のヒョウモントカゲモドキ

それでは野生化のレオパと同じ27度前後で飼育するのが正解なのかと言われれば少し違うように思います。

繁殖個体のヒョウモントカゲモドキはブリーダーに飼育され、管理された温度で飼育されている個体が多いです。

特に日本やアメリカでブリードされた個体の一部は代謝をよくし、成長を促して、成長を早めるために、常時高温(30~33度)で飼育されている個体が一定数存在します。

代謝がよくなると成長が早まる一方、寿命が短くなる傾向があり、代謝が低くなると成長が遅くなる一方で、寿命は長くなりやすいです。

その温度が正解かどうかは別として、無理な温度であれば、ブリーダーがそのような環境で飼育することはないと思うので、高温下でもヒョウモントカゲモドキ問題なく飼育する事が出来ているのです。

経験下での最低気温

私の経験ではありますが、ヒョウモントカゲモドキは20~21度を下回ると活性が急激に落ち、動きが鈍くなったり、食欲が落ちるといった症状が顕著に現れました。

気温が15度を下回ると冬眠に入ってしまう可能性が高くなると言われているため、活動維持温度は20度前後であると考えられます。細かな温度変化を考えると、最低温度は24度、25度以上を基本的に維持しておくのが良いでしょう。

適温を維持するために必要な物

ゲージ内を適した温度を維持するために必要な物は以下の物になります。

①温度計
温度計はゲージ内の温度を目視するために、必要になります。

アナログやデジタル温度計や、湿度計がセットになった物など、様々ありますが、性能の差はほとんどありません。

気に入った見た目の物を購入するのがおすすめです。

②パネルヒーター
こちらは主目的は別にありますが、主目的としてゲージ内を適温に近づけるために使用できます。
メーカーとしてはみどり商会、GEX、ビバリア、サンコー辺りがオススメですが

温める基本性能はみどり商会を除いた3社の性能が高くなっています。

パネルヒーターを利用するならGEX.ビバリア.サンコーのパネルヒーターを購入したほうが良いでしょう。
ビバリアとサンコーは細かく温度調整が出来る温度調整ダイヤル搭載ですが、その分値段が高くなります。

③上部ヒーター

飼育ゲージ上部に取り付ける事によって、冬場の温度維持がしやすくなるアイテムです。単品でも利用できますが、最大限効力を発揮させたいなら温室等とセットで使うのがオススメです。

④温室

冬場のゲージ内の温度を安定させるために使用します。室内を暖房等で管理出来ない時に使うのが良いでしょう。

スタイロフォーム等を使って自作する方法と既製品を購入し使う方法があります。
上記の上部ヒーターとセットで使うことで、電気代を抑えながら温度を維持できるためオススメできます。

 

駄目なのは急激な温度変化

人間もそうですが、気温が急激に変化する季節の変わり目で、体調を崩す人は多いと思います。

ヒョウモントカゲモドキも一緒で、急激な温度変化に弱く体調を崩してしまうので、季節の変わり目等に注意し、ゲージ内の温度が急激に変化しないように留意しておく必要があると思います。

しかし、ヒョウモントカゲモドキも生物ですので、環境に慣れる事は出来ます。日本で飼育を続けていれば四季に順応し、ゆっくりと温度を変化させていけば、ある程度の寒さに慣れる事は出来るので、温度変化を緩やかにした温度管理を心がけると良いでしょう。

結論

今回の結論として、ヒョウモントカゲモドキの最適温度は24~33度であると考えられます。

高温になればなるほど代謝が上がり、成長が促される一方で、代謝が上がるせいで寿命が縮まりやすくなると言ったデメリットが存在します。

日本の環境下で飼育するのであれば、最高気温33を超えると言った事はほぼ無いと思うので、ゲージ内気温が24度を下回らないように気をつける事が必要だと思います。

以上の事をまとめると

  1. レオパの最適温度は24~33度
  2. ゲージ内温度が24度を下回らないように意識する
  3. 温度の変化は緩やかに、段階的に変化させるように意識する

このポイントを意識していれば、問題なく飼育出来ると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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