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ヒョウモントカゲモドキ パネルヒーターは必要なのか?【飼育の疑問】

ヒョウモントカゲモドキの飼育するうえで必要な物品に入っているパネルヒーター。

ゲージ内の温度が適切に維持が出来るのであればパネルヒーター不要では無いかと考えた事はないしょうか?

今回はパネルヒーターが必要か不要かと言うことを解説していきたいと思います。

結論

結論を言うとパネルヒーターは必要です。

パネルヒーターが無くても温度が維持できているのになぜ?と思う人もいるかもしれません。

パネルヒーターを使用する目的がゲージ内気温の維持のためだと思っている人が居れば今すぐ改めてください。

パネルヒーターはゲージ内に温かい場所を作る

という事が主な目的です。

次はなぜ温かい場所を作る必要があるのかと言う事について解説していきたいと思います。

ヒョウモントカゲモドキの性質

ヒョウモントカゲモドキは変温動物と呼ばれる動物の一種です。

変温動物とは環境の温度変化によって自分の体温を調整する動物の事で、逆に人間のように体温の調整が環境に左右されず、自身で出来る生き物の事は恒温動物と呼びます。

ヒョウモントカゲモドキは周りが暖かければ体温が上がり、逆に冷たくなれば体温が下がります。

つまり自分で調整出来ないから、体温を下げたい時、上げたい時に冷たい場所、暖かい場所へ移動しなくてはなりません。

そのために暖かい場所をパネルヒーターで作り、ヒョウモントカゲモドキの体温調整の手助けをしてあげる必要があるのです。

なぜ体温調整の必要があるのか

体温を適温の一定に保っていれば、下げる必要も、上げる必要もないのでは?と思うかもしれません。

しかし体温も上げる事も下げる事もそれぞれメリット、デメリットがあるのです。

体温を上げると代謝が上がり、内蔵が活性化する事で消化がよくなったり、動き回りやすくなるメリットがある一方、代謝が上がっているために常に多くのカロリーを消費してしまうと言ったデメリットがあります。

一方、体温を下げると代謝が下がり、内蔵が沈静化し、動きが鈍くなるデメリットがありますが、代謝が下がっているためにカロリーの消費を抑える事が出来るのです。

なので普段は体温を下げて消費カロリーを抑え、捕食などの行動前や、消化中は体温を上げて、代謝を上げてメリハリをつけているのです。

体温が高い→活動中

体温が低い→休憩中

と考えると一定の温度で飼育している状態とは、ヒョウモントカゲモドキが休憩無しに活動させていたり、休憩状態のヒョウモントカゲモドキを活動させているのと同じ事ではないでしょうか?

ヒョウモントカゲモドキに適した環境とは

以上の事を踏まえると、ヒョウモントカゲモドキの飼育するうえで、体温を下げれる場所、体温をあげれる場所を用意してあげる必要があります。

例として

暖かい場所として、ゲージ内の1/3~1/2程度の床にパネルヒーターを置いて暖かい場所とする。

冷たい場所として、ウェットシェルターに水を入れる事で、シェルター内を冷たい場所とする。

こうしてあげる事で、小さなゲージ内でも、ヒョウモントカゲモドキが体温調整出来る環境が整います。

まとめ

飼育されているヒョウモントカゲモドキは、野生と比べると狭い空間で生活しなくてはいけません。

飼育者はその狭い空間をできる限り快適な環境に整えてあげる必要があると思います。

パネルヒーターをうまく駆使してヒョウモントカゲモドキにとって、良い環境を作りましょう。

まとめ

  1. パネルヒーターは温かい場所を作るために必要なアイテム
  2. ヒョウモントカゲモドキは変温動物なので環境に冷たい場所、温かい場所を作る必要がある。
  3. パネルヒーター、シェルターを使って、上手くその環境をゲージ内に再現する

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