もうすぐ冬がやってきますね。 レオパを飼育し始めた方で、初めて冬の季節を迎える方は不安ではないでしょうか?
レオパを飼育してて、パネルヒーターしか設置してないけど冬場もそのままで大丈夫かな?
他の保温設備がなくて大丈夫?
今回はそんな疑問に答えて行きたいと思います。
結論
最初に結論をお話しますが、日本の冬をパネルヒーターだけでレオパに冬越しさせるのは難しいでしょう。
東京を例にあげて話をすると12月~3月期の平均気温は15℃を下回ります。
最低気温は2℃前後です。
レオパの飼育容器の多くはガラス製、もしくはアクリル製の商品が多いです。
これらの素材は断熱性能が低く、気温や室温の影響を受けやすい素材です。
なので気温が低いとゲージ内温度も比例して下がります。
レオパは自分で体温調整ができないため、生活温度は最低でも24℃前後を維持する必要があり、それ以上低くなると様々な問題が出てきます。
パネルヒーターだけでヒョウモントカゲモドキを安心して冬越しさせるのは困難でしょう。
飼育温度が維持できないとどうなる?
レオパは25℃を下回ってくると代謝が下がるため徐々に活動量が低下していきます。
15~20℃を下回る日が継続すると、冬眠する可能性が高くなります。
確かにレオパを冬眠させて冬越しを行う飼育者の方も居ますが、温度調整の可能な飼育下なら理由のない限り冬眠させる事は推奨出来ません。
冬眠には以下のリスクが伴うからです。
- 消化器官内に食べ物が残った状態で冬眠に入り、食べ物が体内で腐敗する事で亡くなる
- 冬眠中に体力が持たず。冬眠中に力尽きてしまう。
- 冬眠中に何らかの問題が起き、冬眠明けできずに無くなる。
また冬眠を行う事自体が体力を大きく消耗する行為であり。レオパの寿命を縮めてしまうリスクがあります。。
飼育下のレオパが長寿な理由がレオパが冬眠をしなくても生活する事が出来るというのも理由の一つです。
なのでレオパを長く安全に飼育していきたいのであれば、冬場でも飼育容器内の最低温度を26℃前後を維持し、冬眠状態に陥らないように配慮していく必要があります。
やめたほうが良い温度対策
今のパネルヒーターが小さいから、床の全面に敷ける広いサイズのパネルヒーターを購入しようと思う方も居るかもしれませんが、知識が無い状態でこれを実行するのはやめてください。
パネルヒーターは温度勾配を作る目的のアイテムなので、パネルヒーター上の床部分は高温になりやすいです。
無暗に広いパネルヒーターを使用すると、レオパが温かい地面に長く接地する事で、低温火傷を負うことがあるため、絶対に行わないようにしてください。
オススメの温度対策
①家にある物で保温する
まず最初に行うのは家にあるもので飼育容器の保温性能を高めるという方法です。
ポイントとしては
- 家にある物で対策が行える
- コストが抑えられる
- すぐに対策出来る
と言った点があげられます。
一方で、熱はパネルヒーターに依存しているため、気温が下がり始める10月~11月初旬頃までに行える対策法で、本当に寒くなる11月~3月は別の対策を追加で取る必要が出るでしょう。
ダンボールや毛布で飼育容器を覆う
飼育容器を毛布やダンボールで覆うだけで保温性能はかなり上がります。すぐに対策出来ない場合は緊急的に対策するのであればまずはこれを行いましょう。
特にダンボールは飼育容器が入れれるだけの大きさがあるなら、一面をラップなどで蓋を作って加工するだけで簡易温室を作る事が出来るため便利です。
ただ毛布やダンボールは同時に吸湿性能も高く、容器内の湿度を吸収してしまい乾燥してしまうため、湿度管理により気を使う必要が出てきますのでそちらの対策も行いましょう。
暖房器具を使用する
レオパを飼育している部屋にエアコンなどの暖房器具を設置している場合、そちらを使用する手もあります。
エアコンなどを使用することで、部屋全体の温度が維持できるため、レオパの飼育温度も保つ事が出来ます。
しかしこの場合部屋全体の温度を保つ必要があることと、そのために24時間常時エアコンを使用する必要があるため電気代がとても高く付きます。
参考程度に8畳タイプのエアコンを暖房で一日使った場合とレオパの代表的なヒーターで比べると
1日の電気コスト | 1ヶ月の電気コスト | |
エアコン | 300円 | 9000円 |
パネルヒーター(ピタリ適温2号) | 5円 | 150円 |
暖突Sサイズ | 8円 | 240円 |
このようにレオパのためだけに使用するには少し電気代が高くなってしまいます。
②側面にパネルヒーターを貼り付け増設する
2つ目の案としては床用に使用しているパネルヒーターとは別に、追加で側面にパネルヒーター貼り付けることです。
床のパネルヒーターの範囲を広げてしまうとレオパが暑い時でも逃げ場がなくなり、低温火傷をしてしまう可能性が高まってしまいます。
なので壁側にパネルヒーターを設置する事で低温火傷のリスクを回避しつつ、飼育容器の温度を上げる事が出来ます。
壁側に使うパネルヒーターは薄くてヒーター部以外の物が少ないものが適しているため。
形状としてはピタリ適温プラスがオススメでしょう。
オススメ理由としては
- 他ヒーターと比べてヒーター部が薄く、壁に貼り付けても目立たない。
- 温度調整ダイヤルなどの付属品がないため側面設置でも見た目がスマート
といった点があげられます。
②上部ヒーターを導入する
爬虫類用の温度対策商品として、ヒーティングトップ・暖突などの上部ヒーターの商品が売られています。
これらはヒョウモントカゲモドキの手が届かない位置に設置する事で、パネルヒーターと比べて低温火傷をしてしまう心配がありません。
上部ヒーターは金網に設置したり、飼育容器によっては装着出来ないものもありますが、工夫をすればアクリル製のケースでも使用する事が出来ます。
↓詳しくはこちらを確認してください↓
ヒーティングトップと暖突はどっちが良い?という質問もありますが、どちらもメリット、デメリットが存在するので下記の記事を参考に、自身の環境に合う物を購入すると良いでしょう。
まとめ
本日はパネルヒーターだけでレオパの冬越しは行えるのか?を記事にしました。
パネルヒーターの主目的は温度勾配を作る事で、温度を維持する目的の物ではないため、パネルヒーターのみで冬越しを行うのは難しいです。
そのため、保温対策や冬場は暖房器具を使ったり、パネルヒーターを側面に追加で使ったり上部ヒーターを増設するなど、他の温度対策を行うほうが良いでしょう。
閲覧ありがとうございました。この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。