みかん先生のレオパ講座
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ヒョウモントカゲモドキにとっての最適湿度って?【飼育の疑問】

こんにちはfhsnsqzです。今回はヒョウモントカゲモドキを飼育する上の湿度について解説していきたいと思います。

ヒョウモントカゲモドキの適切な湿度

ヒョウモントカゲモドキが大人の状態であれば、適切な湿度は50%~60%程で、成長期に合わせて適切な湿度が変わるため、成長期に合わせた湿度管理が必要になります。

日本の湿度の平均は年間を通して60%前後あるため、基本的には問題ありませんが、冬場にエアコンやヒーター、暖突などの暖房器具を使用すると、ゲージ内が乾燥し、30%前後まで落ちてしまう事もあるため、湿度をしっかり管理する必要があります。

湿度管理を怠るとどうなるのか?

湿度は温度とは異なり、ヒョウモントカゲモドキにすぐ影響が出てくる事はありません。一時的であれば湿度が高くなろうが、低くなろうが問題ないでしょう。

乾燥状態が続くとどうなるか?

湿度が50%を下回り、乾燥状態が続いた場合、ヒョウモントカゲモドキから水分が奪われてしまうため脱水を起こすリスクが高くなります。また脱皮する際に脱皮殻が固くなり柔軟性が失われるため、ヒョウモントカゲモドキが脱皮に失敗してしまい、脱皮不全を起こす可能性が上がります。

高湿度状態が続くとどうなるか?

湿度が60%を上回り、高湿度状態が続いた場合、カビや細菌が増えやすい環境になります。排泄物があると、そこから細菌が増殖し、ゲージ内の環境が悪化します。 また、排泄物からアンモニアが溶け出しやすくなるため、匂いが充満し、ヒョウモントカゲモドキにストレスを与える要因となってしまいます。

ヒョウモントカゲモドキが健康に生活出来るよう、ゲージ内の湿度管理は重要な物になります。

成長期に合わせた湿度管理

生後半年までは身体がとてもデリケートな状態であり、高湿度【60%~70%】で飼育した方が良いでしょう。

上記のような成長期の個体は成長サイクルが早く、成長サイクルが早いと脱皮の回数が多くなります。脱皮を行う際に湿度が低いと、脱皮殻が乾燥してしまい、上手く剥けなかったり、千切れてしまい脱皮不全に繋がります。

脱皮不全になると飼育者が手伝う必要がありますが、個体がデリケートな時期で触る事が推奨できないため、なるべく自分で剥けるように湿度を保ってあげる方が良いでしょう。

半年以降は成長も一段落し、身体も安定するため、アダルトと同じ湿度(50%~60%)で管理し、脱皮の兆候に気づいた際に一時的に高湿度化してあげるのが良いでしょう。

湿度管理の仕方

ゲージ内の湿度の管理をする方法として

  1. ウェットシェルター
  2. 霧吹き
  3. 加湿器

等があります。

ウェットシェルターでの加湿

ウェットシェルターは天井に付いている水入れに水を入れる事で、シェルター内部とゲージ内を加湿する事が出来ます。

ウェットシェルターのメリットとしては水が入っている限り、持続的にゲージ内を加湿し続ける事が出来、持続性はシェルターの材質、商品により異なりますが、2~3日程度は加湿する事が出来るため、ゲージ内の湿度を安定させるためにも用意した方が良いでしょう。

霧吹きでの加湿

霧吹きはゲージ内の壁に霧吹きを行う事で、ゲージ内を加湿する方法です。

霧吹きのメリットは乾燥したゲージ内をすぐに加湿する事が出来る即効性です。霧吹きを行えば、湿度計のメモリがグングン上がるのが確認できると思います。 

シェルターと比べると加湿の持続性はなく、ゲージ内がまたすぐに乾燥してしまうため定期的な霧吹きが求められるでしょう。

加湿器での加湿

こちらは加湿器で飼育している部屋全体の湿度を上げてしまう方法です。

飼い主が一緒に生活するお部屋の場合、飼い主の風邪予防にもなるため一石二鳥です。機械を購入し加湿する方法が一般的ですが、濡れタオルを用意し、ハンガーにかける事で加湿する事も可能です。

他の2つと比べると必要な水量が多くなってしまう事とお部屋の大きさによっては加湿しきれないと言うデメリットもあります。

上記の3つを組み合わせて使用し、湿度管理をしていくと良いでしょう。

まとめ

ヒョウモントカゲモドキにとって湿度は非常に大事な環境要因の一つです。すぐに影響には出ないものの、不適切な湿度で飼育する事はヒョウモントカゲモドキにとって脱皮不全や、体調を崩す要因となってしまいます。

しっかりと湿度を管理し、ヒョウモントカゲモドキが健康に過ごせる環境を整えてあげましょう!