皆さんはヒョウモントカゲモドキの餌の間隔はどうしていますか?
毎日食べさせてる人も居れば数日おきに餌を与える人も居ると思います。
爬虫類は見た目で太っているかどうかが分かりにくく、知らず知らずのうちに、餌を与えすぎて太らせている場合もあります。
生き物にとって、肥満は様々な病気に繋がる状態ですので、出来ればヒョウモントカゲモドキらしい体付きを維持してあげた方が良いでしょう。
今回はヒョウモントカゲモドキの肥満の原因と対策について考えていきたいと思います。
ヒョウモントカゲモドキの肥満の原因
ヒョウモントカゲモドキの肥満の原因は、飼育者による餌を過剰に与えすぎる事が原因となります。
犬猫のように恒温動物(体温調節が出来る生き物)で、活動的なペットはカロリーを消費するため、毎日複数回餌を与える必要があります。
ヒョウモントカゲモドキはどうでしょうか?変温動物のため体温調節機能がないため、その分カロリー消費が少ないです、そして飼育容器の中に設置されたシェルターで静かに過ごしている事が多いです。活動的に動いている時間はほとんどありません。
ヒョウモントカゲモドキは野生下ではいつ食事にありつけるか分かりません。3日に一回、餌を捕食できれば良い方でしょう。
そのため普段は隠れ家などで動かずに安静にしていることでカロリーの消費を抑え、食事を何日も摂れなくても良いようにしています。これは本能なため、飼育しているレオパも同じ動きをしていると思います。
人間で例えるなら風呂やトイレなどの必要最低限の行動以外はベッドで動かずに生活しているような感じでしょう。
そんな状態で毎日お腹いっぱいになるまで食べたら当然太ると思います。
ヒョウモントカゲモドキはいつ餌にありつけるか理解できないため、出てきた餌はお腹がいっぱいになるまで食べ続けます。 なので飼い主の方で、ヒョウモントカゲモドキの体型に気をつけながら餌を制限していく必要があるのです。
餌によるカロリーの違い
当然餌によっては、同じ量を与えてもカロリーが違います。
代表的なレオパの餌として、コオロギ、デュビア、レッドローチ、ミルワーム当りがペットショップなどで入手しやすい餌でしょうか。
カロリーに影響しやすいのは脂質なので、脂質の量を考えると
コオロギが一番低カロリーで、次にデュビアやレッドローチなどのローチ系、一番脂質が多く、カロリーが高いのがミルワームです。もっとカロリーが高い物としてピンクマウスやハニーワームと言ったものも存在しますが、使用者が少ないため割愛します。
同じ量を与えるとコオロギよりもローチ系、ローチ系よりもミルワームの方が太りやすいという事になります。
なので、自分が与えている餌の特性を考えながら、餌の量を調整していくと言ったことが必要でしょう。
自分のレオパの肥満度を図る
ご存知な方も多いですが、ヒョウモントカゲモドキは余剰摂取した栄養を自身の尻尾に溜め込む特性があります。
なので尻尾の太さ=肥満度ということになります。
目安として成体であれば身体の大きさが変わる事がないので、ヒョウモントカゲモドキの首の太さと同じ、もしくは少し太いぐらいが、ヒョウモントカゲモドキの適正体型です。
尻尾に栄養が溜め込まれるとドンドン太くなっていき、限界を超えると脇や身体に貯まり始めます。身体に溜まっている状態は、身体に負担がかかり良い状態では無いので改善する必要がありますね。
餌やりの目安
そうは言っても、一体どれぐらいで餌を与えればよいのかわからない!
と言った人に例として目安として大人になったヒョウモントカゲモドキに対して1週間に一回、お腹一杯になるまで与えましょう。
他のペット飼育経験者の方はこの餌間隔に驚くかもしれませんが、それぐらいヒョウモントカゲモドキの普段消費カロリーは少なく、気を抜けばすぐに太ります。
あくまで目安なので、飼育設備や室温、ヒョウモントカゲモドキの性格による活動度で変わってくるため、尻尾の太さを確認しながら調整してあげるようにしましょう。
餌の制限によるビタミンやミネラル不足に注意する
餌の制限をするうえで注意したいのが、ビタミン、ミネラル不足です。餌の状態にもよりますが、餌となるコオロギなどに与えている餌によって、ビタミン、ミネラルの値が変化します。
制限するまでは給餌回数、量によって確保されていたビタミン、ミネラルが、餌の制限をすることで、不足し足りなくなる場合があります。
こういったビタミン・ミネラルの不足は気づきにくいため、サプリメントの添加などで対応すると良いでしょう。
普段使用しているカルシウム剤と同じように餌に添加することで、ビタミンなどの栄養素も確保できるので、是非使用したい一品です。
餌を制限しては行けない時期
ヒョウモントカゲモドキにも餌を制限しては行けない時期が2つ存在します。それは
①成長期
②繁殖期(♀)
です
①成長期では身体が成長していくため、成長にカロリーを消費します。もしここで、カロリー制限をしてしまうと、成体サイズが小さくなったり、成長が止まる可能性があるため、成長期では多少肥満傾向であっても、餌を与え続けた方が良いでしょう。
②繁殖期は春あたりに♀は交尾をしていなくても抱卵することがあります。 一度抱卵すると毎月のように卵2つを4,5回生み続けます。この卵を形成するためにカロリーを使用するため、制限せずに餌を与え続ける方が良いでしょう。抱卵中は卵に内蔵を圧迫され、拒食する子もいるので、餌は与えられるときに与えなくてはいけません。
まとめ
大人になったレオパはカロリー消費が一気に低くなるので、肥満に注意する必要があります。
尻尾の太さを確認しながら、餌の間隔に注意して与えていきましょう。
餌の制限でビタミンなどが不足する可能性があります。サプリメントなどを添加し、不足しないように注意する必要があるでしょう。
成長期や、繁殖期など、カロリーの使用が増える時期に餌を制限しないように注意しましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます。 少しでも参考になれば幸いです。