皆さんはレオパの吸水手段はどうしていますか?ほとんどの方はレプタイルディッシュのような水入れを用意してケージ内に設置する事でレオパが勝手に吸水してくれていると思っているでしょう。
しかしレオパも全員が水入れから水を飲んでくれているとは限りません。
今回はその原因についてお話したいと思います。
レオパは水入れから水を飲む?
まずは自分の家で飼育しているヒョウモントカゲモドキを思い出してみましょう。
ちゃんと水入れから飲んでいる所を確認したことはありますか?
もし飲んでいる姿を確認できていない場合は、ヒョウモントカゲモドキが水入れに入っている水を認識出来ていない可能性があります。
爬虫類はあまり目が良いわけではありません。
- 水流のない水
- 死んでいる餌や、人工餌
これらの動作の無い物は爬虫類は認識しにくく、食べたり、飲んだりするのが難しいです。
特に水には餌と違い臭いもないため、更に認識がしづらい物になっています。
他の原因として考えられる物は水皿に高さがあり、認識出来ていない場合です。
ヒョウモントカゲモドキの目線より水皿が高いと水皿の上部が見えず、水が入ってる事に気づいていない可能性があります。
これらの状態から水を飲むことが出来ていないヒョウモントカゲモドキが存在しているため、注意しましょう。
水を認識させる方法
ヒョウモントカゲモドキに水皿の水を認識させやすくする方法は2つあります。
まず第一に土や砂のような床材を使用している場合
- 床材に水皿を埋めるように設置する
- 傾ける
などを行うことで、レオパ目線で水を認識しやすくなります。
他にもレプタイルディッシュのような底が深い皿から、底が浅い小皿を水入れとして利用する事で、水の存在を認識しやすくする方法があります。
底が浅い小皿を水入れとして代用する場合、水の量が少なくなるため、蒸発して水分が無くなりやすい点に注意が必要です。
爬虫類用ではありませんが、こういった皿を使用するのが適していると思います。
認識しやすくする工夫その2
上記でも説明しましたが、ヒョウモントカゲモドキが水を認識しやすい条件は
- 同じ目線の高さにある
- 動きがある
と言ったものなので、それを作り出せばよいのです。
例えば霧吹きを飼育容器の壁に吹きかけて水滴を作りましょう。
壁に出来た水滴は重力によって垂れるため、動きが出来ます。そしてヒョウモントカゲモドキの目線に出来るので、ヒョウモントカゲモドキが認識しやすく、水の存在に気づきやすくなります。
野生のヒョウモントカゲモドキも植物の朝露などで水分を摂取するそうです。
水入れの水を認識出来ていない子の場合は、定期的に飼育ケースの側面に霧吹きを行い水滴を作る事で、吸水場所を作る事が出来ます。
容器側面に霧吹きで散布された水を飲むレオパの姿です。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキは水入れ皿に入った水が認識出来ていない可能性があり、給水方法が用意されていないと、脱水に陥ってしまうリスクがあります。
水入れから給水する姿が確認出来ていない場合は、給水方法を工夫して、きちんと給水出来ている姿を確認してあげましょう。
工夫の内容としては、水が見つけやすいように水入れに角度をつけたり、底が浅い小皿に変更して、ヒョウモントカゲモドキの目線に水が入りやすくしてあげましょう。
心配な場合は壁に霧吹きをして、水滴を作ってあげる事で、認識しやすく、水を飲むことがあります。
ヒョウモントカゲモドキの霧吹きについて湿度の上昇を目的として、湿度が保てているのであれば、不要とする人も居ますが、ヒョウモントカゲモドキにとっては、湿度以外にも、給水という大事な役割があります。
もし飼育しているヒョウモントカゲモドキが水入れから水を飲んでいる姿を確認出来ていない場合は、念のために一日一回、湿度が保てていても壁に霧吹きを行い、レオパの吸水場所を作成してあげましょう。