この記事では
暖突やヒーティングトップにサーモスタットって付けた方がいいの?
と言った方に向けて
ヒーティングトップや暖突にサーモスタットは付けるべきかという事についてお話していきたいと思います。
結論
ヒョウモントカゲモドキの冬場に飼育する上でサーモスタットを付けるべきかどうかは、飼育環境の暖房設備の影響の室温によって決めるべきでしょう。
基本的に冬場ならパネルヒーター+上部ヒーターの組み合わせだけであればサーモスタットの必要がないケースが多いです。
しかし、以下のケースについてはサーモスタットの使用を考えた方が良いです。
- 室内を床暖房・エアコン・ストーブ等の暖房器具を室内を温めている場合
- 密閉度・断熱、保温性の高い温室を併用する場合
- 秋→冬 冬→春への季節の以降期間中
これらは室温に影響を与えるため、室温が上がりすぎると使用しているヒーターによって、飼育容器が過剰に温められる可能性が出ます。
以下ではその点について解説していきたいと思います。
パネルヒーターと上部ヒーターでの温度上昇値を検証する。
まずはパネルヒーターと上部ヒーターを使用すると、どれだけ飼育温度が上げられるのか検証したいと思います。
今回使用するのはヒーティングトップS。
周辺温度(室温)20度だと想定すると
- 5cm下を+8度
- 10cm下を+5度
- 20cm下を+3度
の温度上昇が単品で使用するとスペック上期待できるみたいです。
検証
容器 | レプタイルボックス |
シェルター | 左SUDO製シェルター 右SHELTER製シェルター |
床材 | GEX デザートソイル |
温度計 | ビバリア ツインメーターNEO |
パネルヒーター | GEX レプタイルヒートM 1枚 |
- 条件1:飼育部屋の室温はエアコンで管理して19度に設定
- 条件2:ウェットシェルターには水を入れた状態
- 条件3:レオパ用に作成した温室内で使用する
以上の条件で、ヒーティングトップとパネルヒーターの2つを使用した場合の温度上昇を確認したいと思います。
飼育容器の床からヒーティングトップの距離はおよそ20cm前後です。
温度変化が無くなるまで放置します。結果としては45分程経過した所で温度変化がなくなりました。
- 左右の飼育容器の温度は26~27度
- 温室内に設置した温度計は27度(手前ピンク温度計)
室温が19度なので、室温と比較すると、レプタイルヒートM+ヒーティングトップSの併用で、温室内は7~8度の温度上昇している事が確認出来ました。
簡単な計算だと室温が25度になると、温室・飼育容器内は33±2度になる事が予想されます。
飼育容器内と温室内の温度に差はほとんど見られないため、ヒーティングトップは周辺を温める能力が強く、床面を温める能力はないのかもしれません。
この結果から考えれば、冬場に利用して、室温が25度を超えるような事が無ければ、レオパの飼育容器が過度に温められる心配はないと言う事になります。
サーモスタットの使用を考えるべきケース
- 室内を床暖房・エアコン・ストーブ等の暖房器具を室内を温めている場合
- 密閉度・断熱、保温性の高い温室を併用する場合
- 秋→冬 冬→春への季節の以降期間中
サーモスタットを使用すべき3点のケースでは、室温が25度以上、もしくは飼育温度が33度を超える可能性が考えられます。
このケースに該当する場合は、サーモスタットを使用し、温度の上昇を自働で止める事が出来るようにしておいた方が良いでしょう。
もし暖突にサーモスタットを併用する。もしくは併用している場合は以下の情報も頭に入れておきましょう。
暖突のサーモスタットは推奨されていない
暖突に送付されている取扱説明書の中にこのような記載があります。
暖突には本体にサーモスタット機能が搭載されており、一定の温度を超えると自動的に調整される機能が元々搭載されています。
なのでサーモスタットとの併用は誤作動や故障の原因となるため、公式では推奨されていない行為となっています。
しかし飼育環境によってはサーモスタットを併用しなければ、温度が上昇しすぎてしまう場合があると思います。
推奨されない行為である事、故障や誤作動のリスクがあることを認識をしたうえで自己責任の範囲内で併用を考えれば問題ありません。
これは使用禁止ではなく、あくまで注意して使うべきと言う警告文です。
以前は上部ヒーターは暖突しか選択肢はありませんでしたが、今はGEXから発売されたヒーティングトップはサーモスタットの併用が公式で許可されています。上部ヒーターとサーモスタットを併用したい場合はそちらを購入した方が安心出来ます。
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サーモスタットは安心を買える
サーモスタットは安心を購入出来ます。
自分で温度を確認し、暑くなりすぎたら、その都度ヒーターを停止したり、起動するのは面倒です。
仕事や、用事などで外出している際は飼育温度の確認も、ヒーターの電源のオンオフをするのは難しいです。
飼育環境の温度変化がわからない
気温の変化が激しくて飼育温度が上がりすぎないか不安
そういった不安をサーモスタットは全て解決してくれます。少しでも温度変化に不安があるのなら、サーモスタットを取り付けて安心しましょう。
サーモスタットの故障リスク
爬虫類用ヒーターに限った話ではなく、全ての家電に共通することですが、家電が壊れる一番の原因として多いのが電源のオンオフです。
家電は電源をオンにする際、一番家電にダメージを与えるのです。
サーモスタットの仕樣は設定温度を超えると電源と止めて、設定温度を下回ると再度電源を入れると言った商品です。
それを頻繁に繰り返す事で、ヒーターにダメージが入り、寿命が縮みます。
サーモスタットを併用する場合はサーモスタットの故障+ヒーターの故障の両方に気をつける必要があります。
ヒョウモントカゲモドキは熱さには耐性があり一時的になら35℃から36℃になっても問題なく生活する事は出来ます。
しかし寒さへの耐性は低く、20℃を下回ると休眠や冬眠に入ります。
故障のリスクを考えると、温度を把握してヒーターを常時つけたままにできる状態にしておく事が一番安全では無いかと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
- 暖突にサーモスタットの使用は公式非推奨 使用したいならヒーティングトップとの併用がおすすめ
- 私の飼育環境下ではパネルヒーター+ヒーティングトップの併用で室温+7~8度の温度上昇が見込めた。
- 住宅環境や暖房、季節によって室温が変わるため、個々でサーモスタットの使用は考えるべき
- 家電はオンオフ時にダメージが大きく故障の原因となるためできる限りサーモスタットが働かない空間作りをしたほうが良い
以上参考になれば幸いです。