ショップからお迎えしたレオパの最初の餌やり、すぐにでも与えたい気持ちは理解出来ますが、少し待ってください。
レオパからしてみれば全く知らない場所に突然連れて来られて警戒しています。 餌を食べられなかったり、 食べれたとしても内蔵も上手く働かず、消化吸収が出来ない可能性もあります。
結論
結論としては最低1日、状態が許せば、3日程度置いてから餌を与えるのが理想です。
レオパは代謝が抑えられているため、通常は数日間餌を食べられない状態が続いても、全く問題ありません。
飼育容器の環境に完全に慣れ、順応出来てから、餌を与える事で環境の変化によるトラブルが起きにくくなります。
起きやすいトラブル
餌を与え始める際に気をつけていただきたいトラブルが
レオパの消化不良です。
緊張状態のレオパが上手く消化出来ずに吐き戻しをしたり、消化不良便を排便する事があります。
この経験から食べた餌=悪い餌と判断し、以降食べなくなる【拒食】の状態になるレオパも存在します。
なので、トラブルが起きないよう、新しい環境に慣れた状態で餌を与え始めるのが良いでしょう。
成長状態による調整
成長状態によっても餌を与え始める日数は調整した方が良いでしょう。
レオパは成熟した大人になるまでに1年~1年半かかると言われています。
- 生後1ヶ月まで:ベビー期
- 生後3ヶ月まで:ヤング期
- 生後1年まで:サブアダルト期
- 生後1年以降:アダルト期
人によって成長期の日程はまちまちですが、概ねこのように分類されます。
ショップでは生後3ヶ月~1年辺りのレオパが幅広く取り扱われています
アダルト期以降のレオパであれば、成長が止まり、身体が出来上がっているため、1週間程度なら餌を与えなくても問題なく生活する事が出来ます。
しかしヤング期、サブアダルト期のような生後1年に満たないレオパは成長途上です。
成長のために多くのカロリーを必要とするため、お迎えから1日~2日目から餌を与え始めた方が良いでしょう。
尻尾の状態による調整
レオパの尻尾は余分に摂取した栄養の貯蔵庫になっています。
沢山栄養を貯蔵しているレオパは餌がなくても、尻尾に蓄えた栄養を使う事が出来ます。
しかし蓄えが無いレオパだと余力がないため、レオパに餌を与え始めた期間を早めた方が良いでしょう。
お迎えした尻尾の状態を確認してみてください。
細いですか?太いですか?
太さの目安はそのレオパの首回りとの比較で判断出来ます。
- 比較して同じ太さであれば標準
- 太ければ肥満傾向
- 細ければ痩せ傾向
標準、肥満と判断出来るようなら問題ありません。
細くて痩せているように見えれば、餌を与え始めるのを早めた方が良いでしょう。
餌を与える目安
- レオパの成長段階
- 尻尾の状態
以上の事を参考に餌を与える目安を考えましょう。
成長段階
・ヤングorサブアダルト期 1~2日
・アダルト期 2~3日
尻尾の状態
・標準or肥満 ±0日
・痩せ -1日
例:アダルト期のレオパでちょっと尻尾が痩せている
アダルト期 2~3日 痩せ -1日
この場合はお迎え後1~2日後に餌を与え始めます。
早くレオパが環境になれるために出来ること
レオパが早く環境になれるために出来る事は
飼育容器をジロジロ見ないことです。
新しい環境に連れて来られ、それに足して他の生物の視線があれば、慣れるまでに時間がかかります。
私達飼育者が出来ることは放置しておくことです。
飼育容器に入れたら、眺めたい気持ちをグッっと我慢して、普段どおり生活しましょう。
まとめ
本日は初めてお迎えしたレオパに餌を与え始めるまでについて解説しました。
- 新しい環境でレオパは慣れるまで警戒する
- その状態では内臓がうまく働かず、餌の消化不良が起きる確率が上がる
- そのため、慣れるまで餌は与えない方が良い
- 慣れるまでの日数の目安は1~3日
- 成長段階や尻尾の状態を見て、餌を与え始める日数を調整する。
今回は以上です。この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。