こんにちはfhsnsqzです。
ヒョウモントカゲモドキを飼育する上で、ペットシーツが誤飲がなく、リスクも無いため、安全であるとしている事が多いです。
しかしそんなペットシーツにも危険なケースはいくつか存在しています。今回はそんなケースについて解説していきたいと思います。
ペットシーツの仕様
ペットシーツの仕様は表面に不織布の下に吸水ポリマーと呼ばれる高分子吸水体が敷かれており、全体を防水材で囲んだ商品である事が多いです。
ほとんどのペットシーツは犬猫用、もしくはうさぎなどの小動物用の使用を目的としており、爬虫類に使われる事は想定していません。
なのでペットシーツをヒョウモントカゲモドキの床材として使用するのは間違った使用方法であり、会社が想定していない使用には事故が起きるリスクがあるのです。
ペットシーツのリスクその①爪飛び
ペットシーツの仕様でお話したようにペットシーツの表面は不織布です。不織布と普通の布との違いは表面にあり普通の布は表面が縦横に整っていますが、不織布は繊維が細かく、絡み合ったような形状をしています。
この絡み合う繊維は普通の布と比べてゴミなどが付いた際、上手く絡んで布にひっつきやすいと言う性質を持ちます。
しかし、その繊維の隙間にヒョウモントカゲモドキの爪が入ってしまうと、絡まってしまい、ヒョウモントカゲモドキが無理に脱出を図ろうとすることで、爪や最悪指が取れてしまうと言う事故に繋がってしまう恐れがあるのです。
犬猫、小動物であればトイレ時にしかペットシーツ上にいないため滞在時間も短く、身体も大きいためこのような事故には繋がりませんが、ヒョウモントカゲモドキは身体(爪)が小さく、繊維に入ってしまいやすい上に、生活範囲がペットシーツなために滞在時間が長く、どのタイミングでも事故に繋がってしまいます。
ペットシーツのリスクその②脱水、脱皮不全
ペットシーツはその特性上水分を吸水してしまうため、湿度を奪い、ケージ内が乾燥状態に傾いてしまいやすいです。
きちんと湿度管理が出来ているなら問題ありませんが、乾燥状態で生活を続けるとヒョウモントカゲモドキの水分が奪われ、身体が脱水状態になりやすくなります。
また脱皮をする際に乾燥していると、脱皮殻が固くなってしまい柔軟性が失われることで、途中で千切れやすくなり、結果として脱皮殻に取り残しが生まれる事で、脱皮不全へと繋がります。
レオパが脱皮不全を起こしてしまうと、部位によってはその部分が炎症や壊死を起こしてしまうリスクに繋がりますので、脱皮前後には湿度や身体の様子を確認してあげる必要があります。
ペットシーツのリスクその③誤飲
ペットシーツの利点に誤飲がないと書かれている方も見えますが、それは間違いです。
ヒョウモントカゲモドキの行動行為の一つに穴掘りが存在します。この行為は餌を探したり、巣穴を作ったりと言う目的で行われますが、ペットシーツの場合でも穴掘りは行います。
ほとんどの場合はペットシーツが捲れ上がる程度で終わるでしょうが、アダルト期のヒョウモントカゲモドキであれば力も強く、不織布を破いてしまう場合があります。その破れた不織布から吸水ポリマーを誤飲してしまう場合があるのです。
吸水ポリマーは人工物であり、水を吸収して膨らむ性質があるため、ヒョウモントカゲモドキの体内に入ってしまうと、体内で膨らみ体外へ排出されにくいため、ソイル、砂系のような体外に排出されやすい床材と比べて誤飲を起こすと致命的なケースが多いです。
まとめ
ペットシーツは排便の度に全交換を行うことでケージ内の衛生面を保つ事が出来たり、他床材と比べて、誤飲に至るまでのリスクが少ないと言ったメリットがあります。
一方で、ペットシーツは犬猫、総動物に作られた製品が物が多く、ヒョウモントカゲモドキに使用した場合、不織布に爪が絡む事による爪飛びリスク、乾燥しやすい素材のため脱皮不全を起こすリスク、吸水ポリマーの誤飲に至った際に体外に排出されにくいため他床材と比べて危険と言うデメリットが存在します。
レアケースではありますが、他の床材での誤飲による腸閉塞もレアケースの話であり、普通であれば体外に排出されるため危険は少ないです。
どの床材もメリットとデメリットが存在し、絶対安全である保証は無いのです。それであれば、爬虫類向けに作られた床材を使用した方が安全ではないでしょうか?と自分は考えています。
ネットに書かれているから安全!と鵜呑みにする訳ではなく、自身で考えた結果の最良を選択すべきです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ちなみに筆者が現在、愛用している床材はキッチンペーパーとデザートソイルです。