みかん先生のレオパ講座
レオパ

初心者が選ぶべきではないヒョウモントカゲモドキの品種とは?【飼育の疑問】

こんにちは!fhsnsqzです。

この記事では

レオパを飼い始めたいけど、どの品種を選んでも問題ないの?

といった疑問がある方に向けて解説していきます。

今回はヒョウモントカゲモドキの品種と、初心者は避けた方が無難な品種について解説していきたいと思います。

ヒョウモントカゲモドキの品種

ヒョウモントカゲモドキの品種は父親の品種と母親の品種のかけ合わせで、多岐にわたるため、細かな品種まで網羅する事は困難です。

どのペットショップでも見かける、流通量の多い代表的な品種は

ヒョウモントカゲモドキの原生種から黄色の特徴を引き出した個体のハイイエロー種や

レオパ ハイイエロー

ハイイエローからの派生で、更にオレンジが色濃く引き出された事が特徴的なタンジェリン

タンジェリンと呼ばれる品種

ハイイエローからの派生で黄色みを減退させ、白色が引き出されているマックスノー

スーパーマックスノーのレオパ

上記のレオパは流通量が多いため、ほとんどのペットショップで見かける事ができ、この子達以外にも数百種以上の品種が存在します。

同品種でも目の形や模様に違いがあり、同じレオパは存在しません。自分のお気に入りの子をお迎えすると良いでしょう。

しかしヒョウモントカゲモドキの特定の品種には、遺伝子的な病気や品種固有の問題を持っている子が居ます。

そういう事を知らずにお迎えして、問題が出てから後悔しては遅いので、それぞれ抱えた問題について理解したうえでお迎えしてあげましょう。

注意が必要な品種【1】アルビノ

アルビノ種は遺伝子的特徴にアメラニスティックと呼ばれる黒色素の欠如があります。

アルビノの有名な品種名

  1. アルビノ
  2. ベルアルビノ
  3. トレンパーアルビノ

これらの品種は体内で黒色素を生成できない、もしくは普通の個体より生成量が抑制されているため、本来であれば黒色で表現されるはずの眼や身体の模様が褐色系、もしくは赤色で表現されています。

身体的な問題として、眼に黒色素がないために、光を緩和できないため、光に対して敏感な個体が多いです。

普通の飼育環境下では、目を開けられなかったり、シェルターに籠りがちになるなど、この品種にとっては明るさ=ストレスに繋がるため、飼育環境下で光の明度に対して気を配る必要があります。

  • アルビノの問題:黒色色素欠損による弱視(眩しさ)
  • 対策:部屋の明るさの調節。眩しくない環境づくり

注意が必要な品種【2】エクリプス・スーパーマックスノー

エクリプスは目が全面が黒色になっている品種です。爬虫類界隈ではこれをウル目と呼び、その愛らしさから人気が高い品種です。

また、同じく黒目になるスーパマックスノーもここに分類されます。

この子達は前述したアルビノとは逆に、黒色素が多すぎるが故、通常のライトでも周りが見にくく、弱視のような状態の子が多いです。

エクリプス・スーパーマックスノーは症状の重さに違いはあってもほとんどは弱視だと言われています。

弱視の子は餌を捕食するのが苦手です。

また餌を目視しにくく、動くものはとりあえず捕食しようとします。 

捕食しやすいようにピンセット等で目の前に出して捕食しやすくすると言った工夫などが必要でしょう。

人の手であっても捕食するために噛みつこうとする場合もあるため、お迎えする際は注意した方が良いでしょう。

  • エクリプス種の特徴:弱視(物の視認能力)
  • 対策:ピンセットなどで食べやすく工夫する

注意が必要な品種【3】エニグマ

エニグマはその名前の由来の通り、身体に不規則に灰色やオレンジ色の模様が表現される品種です。

その不規則さで同一の模様で表現される個体が少なくバリエーションが多いため、品種として人気があります。

優勢遺伝なため遺伝しやすく、人気があるため、他の品種とかけ合わせた個体が数多く存在します。

例:マックスノーエニグマなど

エニグマの遺伝子を持つ子の問題点として、エニグマシンドロームと呼ばれる精神障害の発症が常に付きまといます。

エニグマの神経障害餌を食べる際に症状が出現するという特徴があります。

その症状は

  • 首が餌とは違う方向に回る
  • 身体が回転する

これらが現れるため、餌を上手く食べる事が出来ません。

この精神障害はいつ発症するかわからず、不治の病のため、治る事はありません。

もちろん生涯発症せずに終末を迎えるエニグマの子も居ますが、お迎えするのであれば、発症しても最後まで寄り添っていくという気持ちが必要でしょう。

  • エニグマ種の特徴:神経障害(給餌時に障害が出る)
  • 対応:給餌に工夫が必要

注意が必要な品種【4】W&Y

W&YはWHITE&yellow(ホワイトアンドイエロー)の略で名前の通り、白と黄色の綺麗な身体をした品種の事です。

身体の模様がエニグマの特徴と似ていて不規則な表現しています。

W&Yの神経障害はW&Yシンドロームと呼び、餌を与えた際に出る障害があります。

https://www.youtube.com/watch?v=7d10q_zwiv0

エニグマシンドロームと異なるのは、先天性の障害である事で、生まれてから障害が出てなければ、以降発症する事はありません。

もしW&Yをお迎えしたいのであれば購入前に給餌する所を見せてもらい、症状が出ない事をしっかり確認したうえで購入しましょう。

  • W&Yの特徴:先天性の神経障害
  • 対応:購入時に症状の事前確認

注意が必要な品種【5】レモンフロスト

レモンフロストは一番初心者にオススメ出来ない品種です。

上記で紹介してきた品種は問題が出た場合でもヒョウモントカゲモドキの生活に支障が出るだけで、工夫をしてお世話をすれば問題なく生活が出来るものでした。

しかしレモンフロストには遺伝的に腫瘍【ガン】が出来やすい、といった特徴があります。

これに対しての対処法はなく、手術を行っても他の部位に新たな癌ができ、最終的に死に至ります。

一部の研究では、レモンフロストは死ぬまでにかなり確率で発症すると言われており、死因の殆どはガンによるものだと言われています。

現在ではレモンフロスト種の腫瘍問題が大きく取り上げられた事で、取り扱いを行っている店舗も少ないです。

もし取り扱いをしている所を見ても、初心者は購入するのはやめておいたほうが良いでしょう。

  • レモンフロストの特徴:腫瘍
  • 対応:特にな

まとめ

ヒョウモントカゲモドキには様々な模様が表現された品種が存在し、見た目で決める所も多いと思います。

しかし品種を確認して、それぞれが抱えている問題をしっかり理解し、対処する事でレオパが快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。

全ての個体は愛さえあれば飼育する事は可能です。

上記の品種以外にもヒョウモントカゲモドキは生き物で、長く付き添っていると何かしらの問題は出てきます。

どんな事があっても最後まで責任を持って飼育しましょう。