みかん先生のレオパ講座
レオパ

レオパ 冬の気温に備えた温度対策

夏の暑さがピークアウトし、少しずつ涼しい日が増えて来ました。

秋が終わるとすぐに冬になります。

日本の冬の温度はレオパには厳しい温度となります。

冬の季節でもレオパが快適に生活できるようにパネルヒーターに合わせてヒーティングトップなどの上部ヒーターを使用しましょう。

温度が低すぎるとレオパはどうなる?

レオパには人間のように自分の体温調整をする機能がないため、環境の温度を借りて温度調整を行います。

なので気温がレオパの体温に直結し、何も対策をしない状態だと、レオパは低体温に陥って代謝が下がります

代謝が下がるとどうなる?

  1. 食べ物が消化、吸収できなくなる
  2. 身体が動かしにくくなる
  3. 体調不良

代謝が下がると、巣穴から全く動かなくなったり、拒食、嘔吐、下痢と言った症状がレオパに現れます。

また、更に気温が下がり、温度が15~20度を下回る日が続くとレオパは冬眠してしまいます。

レオパの冬眠

冬の季節はレオパの主食となる虫が少なくなるため、できる限り身体に残った栄養を使わないために暖かくなる春まで仮死状態のような状態になり、それを冬眠と言います。

野生の場合は食べる餌がなくなるので、冬眠する必要はありますが、飼育している場合は餌が用意できるため冬眠させる必要はありません

冬眠は危険が伴う行為

  • 体力の消耗が大きく寿命を削る
  • 冬眠から覚めずに亡くなる
  • 冬眠から目覚めても臓器が上手く機能しない

など、冬眠するデメリットは大きいです。

野生のレオパより飼育のレオパが長寿である理由の一つにはこういった事で寿命を削らなくて良いと言ったことがありますね。

またレオパを繁殖させる際に行うクーリング(休眠)は冬眠と違い、短期間で行う物なので、勘違いしないように注意してください。

気温から考える温度対策の必要性

レオパの出身地のパキスタンのカラチと東京の平均気温のグラフを並べました。

日本の冬はパキスタンの冬と比べても、一日を通して10度以上気温が低い日が続きます。 

このグラフから見ても、冬眠させないためには温度対策が必須といえます。

温度対策方法

レオパを冬眠させずに、冬を快適に過ごせるように様々な飼育グッズが販売されています。

①パネルヒーター

レオパの飼育グッズとして、ほとんどの方が所持しているであろうパネルヒーターです。

基本的には床に引いて、一部の床を温めるヒートスポットを作るためのグッズとなりますが、冬の寒い時期は飼育容器の側面の壁に貼り付ける事で、容器内を温めるシートヒーターとしても利用することができます。

シートヒーターとして利用する場合は薄くて貼り付けやすいピタリ適温プラスが良いでしょう。

②上部ヒーター

2つ目の対策グッズは上部ヒーターです。

上部ヒーターはレオパの飼育容器の上に載せて使用します。

上部ヒーターは空気を温めるので、飼育容器全体の空気を温めるので、パネルヒーターの用に低温火傷を心配する必要がありません。

しかし熱は上に上がるという性質上、上から温めるのは熱が逃げてしまい、効率が少し悪くなってしまいます。なので市販されている温室や、スタイロフォームで温室を自作する事で、温度効率を上げるのをオススメします。

上部ヒーターは2種類あり、どちらも使用していますが、個人的にはヒーティングトップをオススメしています。

ヒーティングトップのレビューはこちらから!

③温室

3つ目は温室です。

飼育容器をビニールなどで囲み、外の温度を分けて温室空間を作成します。

温室空間を作るとパネルヒーターや上部ヒーターなどで発生した熱が温室に留まるため、熱が逃げずに一日を通して飼育温度を安定させやすくなります。

市販では植物用のビニール温室が多く売られているため、それをレオパ用に流用する方法があります。

飼育容器と温室のサイズが合うか確認して購入しましょう。

また温室を断熱性が高いスタイロフォームで自作することもオススメです。

スタイロフォームで温室を自作した記事もあるので、こちらを確認してください。

④アルミシート(保温シート)

4つ目の対策グッズとはアルミシート(保温シート)です。

使い方はゲージの四方の壁に保温シートを貼り付けて使用します。

見た目は悪いですが、家庭にあるアルミホイルでも代用は可能で、防災時の保温用にも勧められているようにある程度は保温できます。

ただ、爬虫類用に用意された商品はありませんので、自分の目的に合わせてカットする必要があります。

温室を買うのは躊躇するけど、温度対策はある程度したい。と言った方にはこちらの保温シートの方がオススメでしょう。

まとめ

これから来る冬でもレオパが快適に過ごせるように、しっかりと温度対策を行いましょう。

ネット通販は冬本番前に上記のグッズは品薄や売り切れになりがちです。本当に必要になった時に売ってなかった!とならないように早めの準備をオススメします!

以上 皆様の参考になれれば幸いです。