みかん先生のレオパ講座
みかん先生講座

第14回【パネルヒーターを使う意味】

みかん先生

こんにちは皆さん。今回の講座はパネルヒーターがなぜ必要なのかについて個別解説していこうと思うわ

ごましお

よろしくおねがいします!

パネルヒーターの意味

みかん先生

まずパネルヒーターってどういう目的があったかしら?

ごましお

えーと、一部分を温める?

みかん先生

そう、飼育ゲージ内の一部にホットスポットと呼ばれる温かい場所を作り出すために使用するアイテムだわ。

みかん先生

そしてこのホットスポットをなぜ作る必要があるのかと言うと、ヒョウモントカゲモドキが外温性の動物だからよ。

ごましお

外温性の動物?なんですかそれ?

みかん先生

外温とは周辺の温度の事、周辺の温度の影響を受けて体温を調整する生物のことね。この生物は体内に体温を調節する機能がないから、周りの温かい物、冷たい物に張り付いたりして、体温を調節するの。

外温動物とは?
外温動物は外界の熱を利用して体温を調整する生き物の事。
近い種として変温動物が居るが、変温動物は代謝により、体温を上げる事が可能で、外温動物は自分で体温を上げる事が出来ない違いがある。
人のように自分で体温を調整出来る動物は恒温動物と呼ばれる。

みかん先生

自分で体温を調整出来ないから温かい場所と涼しい場所を用意してあげて、自分で移動して体温を調整できるように環境を整えるあげる必要があるわけね

みかん先生

ハンドリングするとレオパが手の表面でペターとして密着して動かない時があると思うけど、あれは手の体温で温まっているのね

パネルヒーターの目的

パネルヒーターは外温性の動物であるヒョウモントカゲモドキが自身の身体を温めて、体温の調節がしやすいように飼育ゲージ内にホットスポットを作り出すために使用する目的がある。

パネルヒーターの種類

みかん先生

商品化されているパネルヒーターは全部温度が42~45度になるように調整されているからどのメーカーを使用してもいいと思うわ。

有名メーカーの短評

みどり商会 ピタリ適温シリーズ
見た目がシンプル
他のパネルヒーターより最大温度仕樣が3度低い42度、設定使用以上に冷たく感じる。もしかしたらもう少し低いのかも
床材がペットシーツを使ってる場合や薄く敷く場合は低温火傷のリスクを抑えられるためオススメ。

GEX レプタイルヒートシリーズ
見た目が黒色で同じくシンプル
こっちは最大温度使用が45度、明らかにピタリ適温シリーズより温かく感じる
床材を厚く敷いていても床上までしっかり温度を届けられて良い

ビバリア・三晃商会のパネルヒーターシリーズ
この2つはほとんど使用が一緒、温度設定用のダイアル付きで25~45度の間に設定出来る。環境に合わせて温度が自由に変えられるので、どんな環境でも使える利点がある。
ただ少々値が張る

みかん先生

とりあえず困ったらダイアル付きのパネルヒーターを買った方が温度設定出来て融通が効きやすいからどれを買えばいいか分からない初心者さんにはオススメね

品名表面温度電流ヒューズ温度設定防水仕様
ピタリ適温プラス42℃±5℃
レプタイルヒート45℃±5℃
マルチパネルヒーター25~45℃±5℃
生活防水
パネルウォーマー25~45℃±5℃
生活防水

パネルヒーターの大きさ

みかん先生

大体どのメーカーさんもサイズは合わせてるから最小サイズから30cm向け45cm向け…って言う風に位置づけされているわ

例えばレプタイルヒートだと
最小サイズから
XSで14.5x17.6cmの大きさで30cmゲージ用
Sで22.5x24.1cmで45cmのゲージ用
Mで30.5x24.1cmで60cmのゲージ用
Lサイズで30x36.5cmで90cmのゲージ用

と言う風にメーカー毎に推奨サイズが記載されているため、見ながら自分の環境に合う大きさを購入すると良い

みかん先生

ちなみにうちはレプタイルボックス2個をレプタイルヒートM1つで温めているわ。複数のレオパを飼育する場合はこんな感じに1つで複数を温めるように考えて買うのもいいかも

みかん先生

基本的にはメーカーが推奨しているサイズの物を購入すればいいと思うけど、もし書いてないメーカーがあれば自分の使用している飼育ゲージの1/2~1/4ぐらいの大きさのパネルヒーターを購入すると良いと思うわ

パネルヒーターの敷き方

みかん先生

ここまでの講座ではパネルヒーターの目的と使用方法について説明してきたわ。じゃあごましおちゃん。どんな感じにパネルヒーターを敷けばいいと思う?

ごましお

えーっと、ゲージ内の床の一部に敷く?

みかん先生

そう!概ね正解ね。ホットスポットを作る目的があるのだから、温かい床が一部に出来上がるように敷くのが良いわ

稀にゲージの床全面を覆うサイズのパネルヒーターを敷いて使用している人がいるが、それではヒョウモントカゲモドキの体温が上昇しすぎた身体を冷やす場所が少なく、逃げ場がない事で低温火傷になるリスクも高くなってしまう。
身体を温めたい時にその場所に居られれば良いので、レオパのサイズに合わせてゲージ内の1/2~1/4程度の床を覆うようにパネルヒーターを敷くのが正しい。

まとめ

みかん先生

最後まで読んでくれてありがとう。今回のまとめは以下の通りよ

  • パネルヒーターはホットスポットを作り出すために使用
  • レオパは外温性の動物で自分で体温を調整出来ない
  • だから体温が調整できる環境を整える必要がある
  • パネルヒーターはどのメーカーの商品でも変わらない
  • 大きさは飼育ゲージの1/2~1/4の大きさで考える
みかん先生

この講座が皆の参考になれば嬉しいわ

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