この記事では
レオパってどれぐらい餌を与えればいいんだろう?
うちのレオパは食べさせすぎかな?大丈夫?
と言った疑問について解説していきたいと思います。
結論
成長期のレオパ(生後~1年半まで)の個体については摂取したカロリーを身体の成長のために使うため、餌の与えすぎても問題になったり、肥満に可能性は低いです。
そのため比較的高頻度に食べるだけ餌を与えて問題ありません。
餌の与えすぎが問題となるのは、成長期を終え、カロリー消費が少なくなったアダルトサイズ(大人)のレオパです。
事項で詳しく解説していきたいと思います。
成長期と餌の頻度・量の関係性
レオパの成長期は個体差はありますがおよそ生後1年半程度までは続くとされています。
成長期の期間中は身体を大きくするために、多くの栄養が消費されます。
その消費される栄養を補うために餌を食べる必要があるのです。
なので成長期のレオパが一時的に太る事はあっても、毎日栄養を継続して消費していくため、一時的な肥満は問題にならないことが多いです。
しかし、成長期を終えた大人のレオパは成長のための栄養が不要となり、以降は身体を維持するための栄養だけが必要になります。
身体の維持だけであれば、多くの栄養は不要であり、成長期と同じ量の餌を与えていくと、余分な栄養は貯蓄され、肥満へと繋ります。
他ペットとレオパ(爬虫類)でなぜ餌の頻度が違うのか?
犬や猫などの代表的な哺乳類のペットの多くは毎日、何度も与えるのが基本です。
人間も毎日ご飯を食べますし、それが餌の回数を考えるうえで常識になってしまっています。
哺乳類がなぜ高頻度でご飯を食べる必要があるのかというと、体温調整のために日頃から毎日多くのカロリーを消費しているからです。
しかしレオパなどの多くの爬虫類は自分で体温調整を行いません。
体温調整を行わないと言うことは、生命を維持するために必要なカロリーは体温調整をする哺乳類と比べると、とても少ない。なので餌の頻度も少なくて何も問題ないのです。
餌の与えすぎるとどうなるのか
餌の与えすぎで起こりやすい疾患に肥満があります。
通常レオパは尻尾に栄養を貯蓄しますが、尻尾に貯蓄しきれなくなった栄養は今度は身体に貯まって行き、身体が太くなっていきます。
ただ、肥満と言ってもニシアフリカトカゲモドキのような可愛い感じの見た目に近づくため、自分たちの目からは一見太っている状態だと気づきにくい場合が多いです。
肥満の状態に気づかずに餌を与えすぎていると、人間と同じように肝臓などの内臓に脂肪がたまり、臓器の働きを弱め、身体に異常を起こすリスクが出てきます。
肥満は全ての病気の原因に繋がる疾患です。レオパを健康的に長生きさせたいのであれば肥満予防、肥満改善は必要です。
脇プニは出来ない個体も存在する
前足の脇部分に出来るぽっこりした膨らみの事を脇プニと呼びます。
これはヒョウモントカゲモドキが太っているかどうかの指標の一つとして知られています。
しかし全ての個体が太ると脇プニが出来るというわけではなく、腋ぷにが出来る個体と出来ない個体が居るため、脇プニが出来ていなければ肥満ではないという訳ではありません。
レヴィに「脇ぷに」が!!
— ぱんだ@kio (@kio9_5) March 17, 2017
説明しよう!「脇ぷに」とは、栄養を尻尾に蓄えられるヒョウモントカゲモドキにとって脇もまた同じく栄養の貯蔵庫なのである。つまり脇ぷには栄養たくさん摂れてる証拠なのである。
つまり
私「今日から餌減らす」
レヴィ「やらぁぁぁぁあ」 pic.twitter.com/eobubM5Npn
肥満の指標は尻尾と体重で確認
ヒョウモントカゲモドキの肥満の指標にしやすいのは尻尾です。
ヒョウモントカゲモドキは栄養を最初に尻尾に溜め込んでいく習性があり、尻尾に溜め込めない分を身体に溜め込みます。身体に太さが時点で肥満傾向である事は間違いないでしょう。
話を尻尾に戻しますが、ヒョウモントカゲモドキの適正な尻尾の太さは性別によって変わります。
♂の個体は頭や首の太さと尻尾の太さを比較して、同じぐらいの太さである事が理想だとされています。
♀個体の場合は♂と比べて首周りが細くなるので、尻尾は首と同じ、もしくは尻尾の方が太いぐらいが理想でしょう。
一見ちょっと痩せてるかな?ぐらいの見た目の方が本来のヒョウモントカゲモドキの体型だとされています。
次に体重です。
レオパの飼育書「ヒョウモントカゲモドキと暮らす本」では以下のような記載がありました。
全長●20~25cm
ヒョウモントカゲモドキと暮らす本 6p ヒョウモントカゲモドキのプロフィールより
体重●60g前後
ジャイアント等、身体が大きくなる遺伝子を持っている個体は除き、平均的なレオパであればこの範囲に収まる事が多いです。
以上を参考に自分の飼育しているレオパと比べてみてください。
内向的な生き物ヒョウモントカゲモドキ
ヒョウモントカゲモドキの性格は基本的に内向的です。
一日のほとんどは巣穴や隠れ家に籠り、本当に必要がある時だけお外に出て活動します。
お外に出ても活発的に活動する事は少なく、ゆっくりと活動している場合がほとんどです。
つまりヒョウモントカゲモドキが活動で消費するカロリーも少ないと言う事です。
人間や哺乳類のような生き物は体温を上げるためにカロリーを消費するため、動いていなくても基礎代謝としてカロリーを消費してしまいますが、ヒョウモントカゲモドキは変温動物であるため、体温調整機能がなく動かない場合はほとんどカロリーを消費しないのです。
カロリーが必要な場面
レオパは大人になった後でも多くのカロリーが必要な場面があります。
それが受傷時や産卵時です。
上記の状態では傷を治癒させるためや、卵を形成するために多くのカロリーを消費とします。
こういった事があった場合は肥満時に関わらず制限なく餌を与えて、栄養を摂取した方が良いでしょう。
餌の頻度
ヒョウモントカゲモドキの餌の頻度は成長期を目安に与えていくのが一般的です。
生後2~3ヶ月経過しているような個体が多く、基本的には成長期の状態で、1~3日に1回食べるだけ餌を与えていくようにしていけば問題なく成長していきます。
成長期が終わる生後1年半からは今まで成長に使っていた栄養も溜め込むようになるので、個体の活動量や尻尾の太さを確認しながら、餌を調整していく必要があります。
基本的には週に1回食べるだけ餌を与えるのが良いですが、給餌の機会を増やしたいのであれば、3日に一回餌の量を調整しながら与えていきます。
生後1年過ぎのアダルト期の個体は飼育設備や、飼育温度、その個体の性格活動量によってカロリー消費量が変わるので、自身の環境に応じた給餌頻度を模索していく必要があるでしょう。
また受傷や産卵時はアダルト期でも一時的にカロリー消費が上がるため、合わせて餌の量を増やす必要があります。
人工餌の与えすぎに注意
レオパゲルのような人工餌は通常の活餌を与える場合と比べて栄養バランスが良く、消化が良いです。
消化が良いと言うことは効率的に栄養が吸収されると言う事で、活エサと同じ量で与えていると、知らない内に栄養過多になっている場合があります。
人工餌を与えている場合は、その点に注意しつつ、量を細かく調整していってあげてください。
我が家の餌の頻度と量
我が家にはアダルトサイズのレオパが2匹います。
2匹とも現在は
- 活コオロギ3~4匹を週に2回
- 人工餌(レオパゲルorレオパブレンドフード)を週に1回食べたいだけ
の2種類の給餌を2~3週間間隔で変更して餌を与えています。
①ごましおちゃん(生後1年半)
- 全長約23cm
- 体重56g
②みかんちゃん(生後2年)
- 全長約25cm
- 体重61g
どちらも平均的な体重を問題なく維持出来ています。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキは適切に飼育され、病気をしなければ10年程生きる爬虫類です。
しかし一部誤った給餌頻度により、肥満が原因で他の疾患を発症し短命になってしまうヒョウモントカゲモドキも存在します。
そうならないために飼育者は可愛いからと食べるだけ給餌せず、ヒョウモントカゲモドキの体型をチェックしながら健康的に暮らせるように調整してあげる必要があります。
以上この記事が皆様の参考になれば幸いです。