この記事では
レオパを冬越しさせるために冬眠させたいんだけど、どうすればいいの?
と言った人向けに解説していきたいと思います。
結論
レオパの冬眠(休眠)させる場合冬場に飼育温度を17度~20度で管理し、休眠期間中は食事を与えずに飼育します。
レオパの冬眠(休眠)はクーリングと呼び、発情を促進させる行為で、繁殖の目的がある場合に推奨させる行為です。
冬眠させる事でのリスクも多く、単独で飼育でしている場合や繁殖の目的が無ければ、冬眠しない方針で、飼育するのが無難です。
クーリングの方法
この方法はアダルトサイズ(生後1年半)以上のレオパに向けて解説しています。
ベビーやヤング、サブアダルトのレオパには向いていません。
準備期間 10月~11月
この期間にやること
- 餌の量を増やして栄養を貯蓄させる
クーリング中はほとんど栄養を摂取しないため、クーリング中に消費する栄養をこの期間で確保させる必要があります。
期間内でレオパに沢山の食事を摂取させて、栄養を備蓄させてあげましょう。
成長期によって変わりますが、アダルトサイズのレオパの週に2~3回食べるだけの餌を与えます。
クーリング前の準備 11月中旬~12月まで
この期間にやる事
- 飼育温度を段階的に下げる
- 餌の量を与える減らす
この期間から徐々に飼育温度を下げて行きます。といっても季節的にどんどん温度が下がっていくため、特にやる事はありません。
急に温度が下がる場合もあるので、パネルヒーターはその時の逃げ場として付けたままにしておくと良いでしょう。
この期間では週に1回、普段よりも餌の量を抑えたぐらいの餌を与えます。
飼育温度が20度手前に近づいてきたら、餌は与えなくて問題ありません。
クーリング期間 12月~2月
この期間にやること
- 定期的に様子を確認する
クーリング期間のレオパはほとんど活動しませんが、栄養は消費していきます。
身体や尻尾の太さ等の様子を定期的に確認します。
もし尻尾が細くなりすぎていたり、何らかの異変を感じた場合はクーリングを中止して、通常飼育に戻した方が良いでしょう。
クーリングのリスク
クーリング行為には以下のリスクが考えられます。
- クーリングによる短命化
- 体内に残った食物が腐る
- 温度管理の失敗
- クーリング中に力尽きる
クーリングによる短命化
休眠は野生においても危険な行為の一つで命がけで行います。
そのため体力の消耗が激しく、身体への負担が大きいため寿命が短くなると言われています。
体内に残った食物が腐る
クーリング中は内臓の動きが鈍くなるため、消化器官の働きも悪くなります。
取った食事を排出しないまま、クーリングに入る事で、体内に食事が残り、そのまま腐ってしまう事があります。
なので、なるべくクーリング前は絶食に近い食事管理を行った方が安全です。
温度管理の失敗
クーリング中は温度は15度~20度を維持する必要がありますが、住宅・飼育環境によっては一時的に上回る温度になる事があります。
温度が上がると休眠が一時的に溶け、温度が下がるとまた休眠に入るというサイクルを繰り返してしまい、通常の休眠より栄養の消費が激しくなる事があります。
温度管理が出来る飼育環境でクーリングを行いましょう。
クーリング中に力尽きる
クーリングは全てのレオパが安全に行える行為ではありません。
クーリングを行ったレオパの中にはクーリング中に力尽きて息を引き取る個体も存在します。
こればかりはやってみないとわかりません。
まとめ
クーリング中に息を引き取ってしまう事を繁殖のため、仕方ないと割り切れるのなら問題ありません。
しかし繁殖する予定がなく、冬越し目的のためにクーリングを行おうと思っているのならやめておいた方が良いでしょう。
ヒーターなどで温度を維持して休眠しないような飼育しましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。この記事が皆様の参考になれば幸いです。