みかん先生のレオパ講座
レオパ

レオパの緊急時の対応【停電編】

台風が多い時期になりました。

台風の時期におきると困るのが停電です。

レオパの飼育するうえで使用している物

  • パネルヒーター、上部ヒーター等
  • 紫外線含む鑑賞用ライト(照明)

これらは電気を使用しており、停電すると使用出来なくなってしまいます。

停電後に焦っても対応が遅くなってしまうため、予め備えておいて、迅速に対応出来るようにおさらいしておきましょう!

台風の時期

まずは強い台風が上陸して、停電の確率が高い9~10月の平均気温をデータから確認しましょう。

レオパの飼育適温は26度前後で下限は一時的に18度まで下がってしまっても、レオパの健康に影響は少ないといわれています。

沖縄~本州の関東までの方なら、9月中は停電してパネルヒーターが停止してしまった場合でも数日ならレオパは問題なく生活する事は可能ですので、仮にパネルヒーターが止まったとしても、過度に心配する必要はありません。

東北地方の方は平均気温を考えると飼育温度より低くなってしまう可能性が高いため、8~9月から対策する方向で考えた方が良いです。

全国では10月以降は平均から考えると寒い日も増えてくるため、パネルヒーターが止まってしまうと、レオパの飼育温度を維持出来なくなると考えておいた方が良いです。

札幌から東北地方:8~9月以降から対策必須
関東~沖縄:10月以降は対策必須

冬の時期に停電

冬の時期に停電した場合、日本の平均気温が考えると全国的に10度~0度前後の気温であることが予想されます。

レオパの飼育温度から考えるとこの気温は低く、保温器具なしに飼育する事は難しいでしょう。

停電する事も想定して、対応を考え、備えておきたいですね。

対策方法

対策として

  • 電気を使わない保温器具を準備する
    • カイロ
    • 湯たんぽ
  • 非常電源を準備してヒーター類を使用する
    • ポータブル電源
    • 発電機

と言う2種類の選択肢が考えられます。

どちらにもメリット、デメリットがあるため、事項で解説していきたいと思います。

電気を使わない保温器具を準備する

こちらの案では電気に頼らずに温度を確保しようとする方法です。

  • 湯たんぽにして使用する
  • カイロを使用する

これらの方法は初期コストが安いと言うのが最大のメリットでしょう。

ポータブル電源と比べ、こちらは数百円~数千円で購入出来るため手軽に準備する事が可能です。

またストックもしやすく、比較的長期の停電にも対応する事が出来る事も利点でしょう。

湯たんぽの使い方

  1. 湯たんぽ・もしくは耐熱のペットボトルにお湯を入れる
  2. ①を飼育容器の近くに設置
  3. それらをごみ袋、もしくはダンボール箱に入れて温める空間を作る
    • 温室がある場合は温室を使用すると温度上昇効果が高い

湯たんぽは温度が一定では無いですが、応急処置的に、飼育容器内の温度を上昇させる事が出来ます。

カイロの使い方

  • カイロを飼育容器の側面に貼り付けて使用する

カイロを使用する場合、飼育容器の壁側に貼り付けて使用しましょう。

使用方法を考えると、貼れるタイプカイロがおすすめです。

飼育容器の下に敷いて疑似パネルヒーターのような使い方も可能ですが、カイロはパネルヒーターより温度が高くなるため、レオパの低温火傷のリスクが高まります。なので壁側に設置したほうが安全でしょう。

問題点

湯たんぽ、カイロの問題点は、時間経過と共に温度が下がっていくため、お湯やカイロを交換する必要がある事でしょう。

また定期的に確認して、温度が下がっていないか観察する必要も出てきます。

  • メリット
    • コストが安い
    • 長期の停電にも対応しやすい
  • デメリット
    • 温度の定期的な観察が必要
    • 定期的な交換が必要

ポータブル電源でヒーター類を使用し続ける

こちらの案は停電した時でも、家電を使う事が出来るポータブル電源を用意して、ヒーター類を使用するといった方法です。

元々の飼育環境(ヒーター)を使う事が出来るため、停電した際にヒーターをポータブル電源に指し直すだけで良く、カイロなどのような温度観察や交換の手間がかかりません。

こちらタイプのポータブル電源だと

  • ピタリ適温+1号サイズで約1週間
  • レプタイルヒートSサイズで約60時間

スペック上は上記の時間稼働させる事が出来ます。

問題点

ポータブル電源で低価格帯の商品は電池容量が少なく、パネルヒーターを長時間動かすことが出来ません。

ある程度性能の良いものを選ぶとまず準備に高額な費用がかかります。

ポータブル電源は使用していなくても、電池は少しずつ目減りしていくので、定期的にバッテリーを充電しておく必要があります。

電池容量の問題で、使用時間は2~3日程度の停電にしか対応出来ないと考えた方が良いでしょう。

発電機には触れていませんが、別途ガスやガソリン等を用意する必要があり、あまりおすすめ出来ません。

  • メリット
    • 元の環境がそのまま使用出来る
    • 手間が少ない
  • デメリット
    • ポータブル電源の値段が高い
    • 定期的な充電が必要
    • 長期的な停電の場合は対応しきれない

まとめ

レオパを危険な状態に晒さないために、停電時の対応を考える事は重要です。

まずは低コストですぐに準備ができる、カイロを用意しておくだけでも良いと思います。

飼育者として、不測の事態にも対応出来るよう。様々な事を予見し、予め備えておきましょう。