ヒョウモントカゲモドキを飼育する上で床材の選択肢の一つであるサンド系床材、様々な色の砂があり、ケージ内が鮮やかになり、ヒョウモントカゲモドキの色も映えるようになるため人気があります。
今回はそんなサンド系床材を自分が使用しない理由について解説していきたいと思います。
ヒョウモントカゲモドキの湿度管理の問題
サンド系の床材の問題の一つに保水能力があります。
サンド系床材は砂が細かい粒子のため、水分を吸収する能力はほぼ皆無です。
ヒョウモントカゲモドキはある程度湿度を必要とするヤモリのため、ケージ内湿度は50%~60%を保つ方が良いとされています。
50~60%を保つために霧吹き等を行うとどうなると思いますか?サンド系床材は水分によって、砂同士が引っつき固まってしまいます。そうなると見た目も悪くなるし、水分が表面上に存在するため、衛生的にもあまり良くないです。
水分のついた砂はヒョウモントカゲモドキの身体に引っついてしまうため、ヒョウモントカゲモドキの見た目は悪くなってしまいます。ヒョウモントカゲモドキはどう考えているか分かりませんが、身体に砂が付着するのは気分もあまり良くないでしょう。
なので保水能力の低いサンド系の床材はヒョウモントカゲモドキとっては適切な床材では無いと考えられます。
細かい粒子故の問題
サンド系床材は非常に粒子が細かいです。細かい故に軽く、糞を取り除く際やヒョウモントカゲモドキが穴掘りを行うことで粒子が空中に舞います。
この舞った粒子がヒョウモントカゲモドキの鼻に入り込むと、床材による鼻詰りを起こしてしまう可能性があります。
鼻詰りはヒョウモントカゲモドキが鼻呼吸がしにくくなり口呼吸を始めたり、糞尿などで汚染された砂を吸い込んでしまうと、鼻水や、感染症等に繋がるリスクがあります。
また舞った砂はケージの側面やケージの隙間にも付着し、汚れますので、他床材と比べるとケージ内の掃除の必要回数と手間も増えます。
でもやっぱり見た目が良い
ここまでサンド系のデメリットばかりお話してきましたが、サンド系は使用するとケージ内全体の雰囲気が明るくなり、レイアウトの見栄えが良くなると言ったメリットがあります。
やはり飼育しているのだからレイアウトも拘りたい飼育者も居ると思います。
なのでサンド系のデメリットをしっかり理解した上で、注意しながら適切に床材管理を行う事で、サンド系のデメリットを目立たせずに使用することが出来ると思います。
もし使いたいのであれば、これらのデメリットをしっかり理解した上で使用しましょう。
サンド系なら粒子が出来るだけ大きいものを
サンド系にも商品によって粒子が細かい物と大きいものがあります。なのでもし使用するなら粒子が大きめのものを使用すると良いと思います。
カルシウムサンドはデザートサンドやホワイトサンドと比べると比較的大きめの粒子の床材です。これでももちろん舞う時は舞いますが、比較的舞いにくい床材です。
まとめ
今回はヒョウモントカゲモドキを飼育する床材にサンド系(砂)を使用しない理由について解説しました。
ヒョウモントカゲモドキの飼育用床材としては適さないものの、レイアウトに拘る上では一考の余地のある床材です。
デメリットをしっかり理解した上で使用していけば、床材として使えない事はありません。 飼育者の考えのもと使用していきましょう。